プリンスルート完全攻略(後半) わらじ館〜山頂〜御殿場口新5合目まで

2008年に天皇陛下(当時は皇太子殿下)が登山された通称「プリンスルート」は、
登山シーズン中の週末でも登山道は混雑せず、マイペースで富士登山を楽しめます。
標高が高い富士宮口5合目からスタートするため、富士登山初心者にもお勧めです。


プリンスルート(前半) ←クリック 富士宮口5合目〜わらじ館までの道のり


                                   Photo by 東風



わらじ館を出発

わらじ館の上に見える山小屋は、7合9勺(標高3300m)の赤岩八合館。わらじ館から約50分ほど。

ここからは、山頂を目指し、空気の薄い中、山道を一歩一歩進みます。高山病が心配な方は、酸素缶の準備を忘れずに。
気象庁避難小屋

砂走館から赤岩八合館の間には、気象庁避難小屋(標高3235m)があります。

この少し下の方に、富士宮口8合目に抜ける「連絡路(赤岩八合ルート)」の入口があります。    
富士宮口8合目には「富士山診療所」が開設されていて、登山中に具合が悪くなった時などに利用できます。
赤岩八合館に到着

山頂まで最後の休憩場所、赤岩八合館(標高3300m)に到着しました。

プリンスルートの由来となった皇太子殿下は、ここでご来光を眺めてから山頂に向かいました。
見晴館に到着

15分ほどで8合目の見晴館(3400m 休業中)に到着。といっても、山小屋の跡形もなく、崩れ落ちた木材が散らばっているだけです。
ここは、富士宮口9合目とほぼ同じ標高となります。

富士宮口9合目(万年雪山荘)まで連絡路がありますが、現在は通行禁止となっています。
御殿場口 登山道

赤岩八合館から山頂までのコースタイムは90分です。あせらずゆっくりと登って行きましょう。

空気が薄くなり、だんだん体も重くなってきますが、山頂まであと一息です、がんばってください。

登山道には、御殿場ルートを示す緑色の道標が立っていて「G−xxx」という道標番号が書いてあります。
見晴館はG−099、御殿場口山頂はG−114です。あとどれぐらい登れば到着するか目安にしてください。
富士山御殿場口山頂

登山道をジグザグにひたすら登って行くと、御殿場口山頂の鳥居が見えてきます。

鳥居が見えたら、山頂はもう目の前です。
富士山御殿場口山頂2

御殿場口山頂に到着。

山頂には「銀名水」という湧き水がでる井戸があります。
山頂のすぐ横の駒ヶ岳は、ご来光のベストスポットです。
浅間神社・剣が峰

ひと息ついたら、3分ほどの所にある富士宮口山頂に移動し、富士山浅間神社へのお参りや剣が峰(標高3776m地点)への登頂、お鉢めぐりなど、富士山山頂を満喫しましょう。

富士宮口山頂には郵便局もあります。登山証明書を発行していますので、富士登山の記念に立ち寄ってください。
御殿場口から下山

御殿場口山頂から下山開始、7合目までは登山道と同じルートを下山します。

登山者が少ないので、すれ違いなどで混雑することはありません。

御殿場口から下山2

御殿場口は下山道として人気があり、他の登山口から登山し、下山する際は御殿場口を利用される登山者も多くいらっしゃいます。
再びわらじ館に到着

下山開始から1時間半ほどでわらじ館に到着。
御殿場口新5合目まで最後の山小屋になります。

トイレ休憩や給水などしっかり準備して、大砂走りの下山に備えましょう。砂埃対策の使い捨てマスクなどを忘れたときは、ここで購入できます。

下山道へ分岐

日の出館の下から登山道下山道が分岐します。

下山道は登山靴の足首まで埋まるような砂礫になるため、この辺りでスパッツなどを装着しておくとよいです。

   
下り6合

日の出館の下から御殿場口下山道へ分岐し、砂走りを下っていくと、登山する際に横切った「下り6合」の道標に到着します。
   
富士宮口に下山する人はここで分岐し、宝永山馬の背経由で富士宮口6合目に向かいます。

大砂走り

いよいよ御殿場口下山道の最大の楽しみ「大砂走り」が始まります。プリンスルート最高のアトラクションかも。

ざくざくと砂の上を走りながら富士山の山腹を一直線に下って行きます。この爽快感は御殿場口を下った人しか体験できません。
大砂走り

大砂走りを1時間ほど快走すると御殿場口新5合目の駐車場が見えてきます。

写真右上に見えるのは双子山です。
5合目 大石茶屋

御殿場口5合目の大石茶屋。ここから5分ほどで御殿場口新5合目に到着します。

下山前に、名物の「かき氷」でクールダウン もお勧めです。
御殿場口新五合目

山頂から3時間30分ほどで、プリンスルートとの終点となる御殿場口新5合目(標高1440m)に到着します。

登山シーズン中は、御殿場口新5合目〜水が塚公園の間に登山バスが運行しています。

皆さんも「プリンスルート完全攻略」に挑戦してみませんか。


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